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直帰率とは
直帰率は、そのサイトにアクセスしたセッション(訪問)の内、最初に見たページ以外アクセスせずにサイトを離脱(直帰)したセッションの割合を表す指標。
簡単に言えば、アクセスした人の内、1ページだけ見て他のサイトに移った(直帰した)人がどれだけ居たのかということです。
上の図で言えば、とあるサイトの「ページ①」にアクセスした人が「ページ①」以外のページやコンテンツを見ずにサイトから離脱した場合は「直帰」となり、「ページ①」を見た後に「ページ②」などその他のページを閲覧した場合は直帰としてカウントされません。
例えば、全体のセッションが「10」で、その内直帰したセッションが「4」だった場合、直帰率は「40%」となります。
直帰率の平均値・相場はどれくらい?
とは言っても、実際のところ「直帰率」の良し悪しは明確な基準として存在しているわけではありません。
確かに直帰率が低ければ、他のページも回遊しているということなので、コンテンツの内容は悪くないと判断できなくはありませんが、逆に高いからといって確実にそのサイトのコンテンツが不足しているとも限りません。
- アクセスしたが、他に魅力のあるページが無くそのまま離脱した
- サイトにアクセスし、最初に見たページで欲しい情報を全て得て満足した状態で離脱した
これらは同様に「直帰」として判定されますが、その内容は全く異なると言えます。
一方はサイトの内容に満足できずに離脱しており、もう一方はサイトの内容に満足した状態で離脱しているのです。
直帰率の目安というのは、そのページの目的や内容によって変化するということです。
Googleアナリティクスレポートの直帰率が「0%」に…
このブログをスタートして1週間ほど経った頃、何気なくGoogleアナリティクスのレポートを見ていると、気になる数値が目に入りました。
すごい!これは良い数値なのでは!?
と思ったのも束の間、とある疑念が頭をよぎりました。
これは本当に正しいのか…?
いくらなんでも「0%」はおかしいんじゃないか…?
そらまあ、そうですよね…
さすがに「0%」は極端すぎます。
直帰率「0%」の原因はアナリティクスコードの重複だった
早速Googleで検索してみると、色々な情報が出てきました。
その中でもモロに心当たりのある原因事例がコチラ。
結果的に原因はこれでした。
Googleアナリティクスを使ったアクセス解析を行う場合、「UA-」からはじまるアナリティクスコード(UA-XXXXXXX)をサイトのheadタグ内に記述します。
通常、このアナリティクスコードの記述は1つのサイトにつき1ヶ所記述するのですが、設定の方法を勘違いしていると複数ヶ所でコードが入力されて結果的に重複適用となることがあるというのです。
コードが重複しても別にエラーを吐くわけではありません。
だからこそ厄介です。
Googleアナリティクスのシステムがコードを二重に検知し、実際のアクセス数とアナリティクス上のアクセス数に齟齬が出てしまうのです。
ちなみに、なぜ心当たりがあったのかというと、本サイトのワードプレスのテーマであるSTORK(ストーク)とプラグインの設定時にアナリティクスコードを入力したという記憶が鮮明に残っていたからです。
ページのソースからコードを「UA-XXXXXXX」検索
アナリティクスコードが重複適用されているかどうかは、ページのソースからコードの検索をかけることで簡易的にチェックすることができます。
- まずはGoogleアナリティクスのダッシュボードにアクセスして自分のアナリティクスコードを確認。
Googleアナリティクスのダッシュボードにアクセスし、左サイドメニューバーから「設定」をクリック。
その後、各種メニューが表示され、その中から「トラッキング情報」→「トラッキングコード」をクリックすると「トラッキングID」が確認できます。
このトラッキングIDが自分のアナリティクスコードです。
続いて、サイトのトップページでソースコードを表示させ、コードの検索をする
Webサイトのソースコードは「Ctrl+U」のショートカットキーで確認することができます。
自分のサイトのトップページでソースコードを表示させ、アナリティクスコードの検索をしましょう。
「Ctrl+U」でソースコードを表示させた後「Ctrl+F」のショートカットキーでページ内検索をすることができます。
「UA-XXXXXXX」が2箇所以上あったら…
表示したソースコードの中で検索をかけ「UA-XXXXXXX」のアナリティクスコードが2箇所以上見つかった場合は、何かが原因でアナリティクスコードの重複が起きており、アクセスが重複して計測されていることによって結果的に直帰率が極端に低い値を示している可能性が高いと言えます。
この原因を特定し、アナリティクスコードが重複している状態を解消しましょう。
「WordPressのテーマ」か「プラグイン」の可能性が高い
となると、原因はどこにあるのかという話になりますが、とりあえずアナリティクスコードを入力した覚えがあるかどうか記憶をたどってください。
WordPressの初期設定やプラグインの導入時にアナリティクスコードの入力を行っているはずです。
私の場合は、ブログを始めてものの数日でこの事象に遭遇したので、幸運にも?しっかりと覚えていました。
ですが、忘れてしまっていても大丈夫。
可能性が高いのは「WordPressのテーマ」か「プラグイン」です。
私の場合は、このブログのテーマとして使用している「STORK(ストーク)」とプラグインの「All in One SEO」の2つでアナリティクスコードを入力してしまっていました。
WPテーマ「STORK(ストーク)」のアナリティクスコードはココ
WPプラグイン「All in One SEO」のアナリティクスコードはココ
コードが重複していた!改善方法は…?
私は「STORK(ストーク)」の方のアナリティクスコードを削除しました。
テーマは今後変える可能性がありますが、プラグイン(All in One SEO)は変えることも無いだろうという判断です。
特に深い考えはありません。
【その後の経過】「0%」から「27.46%」へ
さて、WPテーマ「STORK(ストーク)」の設定からアナリティクスコードを削除して数日。
再度Googleアナリティクスにアクセスし、直帰率を見てみました。
すると…
ちゃんと数字が反映されていました。
指標としての数値はともかくとして「0%」から「27.46%」へ。
やはり、「0%」がおかしかったということですね。
とりあえず気づけて良かったです。
Googleアナリティクスをお使いの方で、直帰率が極端に低い数値を叩き出している場合は要注意。
この記事で書いた通り、簡単に確認できますので是非お試しください。