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モデレートしてくださいという文言のメールが来た
今回はWordPressブログの運用中に遭遇した「モデレート」についてまとめます。
このブログは「WordPress」というブログソフトウェアを用いて運用していますが、先日こんなメールがWordPressから届きました。
投稿「(記事名)」への新しいピンバックが承認待ちです。
~省略~
- 承認する:(管理画面URL)
- ゴミ箱に移動する:(管理画面URL)
- スパムとしてマークする:(管理画面URL)
現在1件のコメントが承認待ちです。コメントモデレーション画面を開いてください:(コメントモデレーション画面URL)
要約すると
WordPressブログで公開した記事に対してコメント(またはトラックバック)が届いています。コメントをチェックした上で処理(①承認する、②ゴミ箱に移動する、③スパム登録する)を実行してください。
ということです。
本記事では、このような「モデレートしてくださいメール」への対処法について解説します。
ピンバック(トラックバック)とは何か、どんなものを承認すれば良いのか、承認するとどうなるのか…など、モデレートの処理に困っている方は参考にしてみてください。
モデレートってどういう意味?
「モデレート」というキーワードで検索してみても思ったような答えは見つからなかったという方もいるかもしれませんが、ここでのモデレートとはWEB制作用語で言うところの「モデレーション」のことです。
モデレーションとは、読者が投稿したコメント等をblog運営者がチェックすること。
つまり、「モデレートしてください」という言葉の意味を簡略化して表すと、
ということになります。
ピンバックとトラックバックについて
トラックバックとピンバックについて少し説明しておきます。
まず、この2つは厳密には違うのですがほぼ同一の意味を持っています。本記事ではトラックバックとピンバックは同じ意味で使っていると捉えてください。その上で、以下の説明をご参考ください。
ピンバック
ピンバックとは、WordPressで投稿する記事の中に他の記事のリンクを貼って投稿した際に、相手方(リンク先)のサイトに「あなたの投稿した記事のリンクを使いました」と自動で伝えてくれる仕組みです。リンク先とリンク元の双方がWordPressブログである場合にのみ自動で機能します。
トラックバック
トラックバックは基本的にピンバックと同じ意味です。大きな違いは、ピンバックが自動で機能するのに対してトラックバックが手動であるということ。トラックバックでは「あなたの投稿した記事のリンクを使いました」と手動で伝える必要があります。
「モデレートしてくださいメール」が届く原因
放置していると「コメント」の件数がどんどん溜まります。デメリットはそのくらいです。
この「モデレートしてください」というメールが届く原因をまとめると主に以下の2つが挙げられます。
- 投稿したブログ記事にコメントがついた
- 投稿したブログ記事にトラックバックが送られてきた(引用などの目的で他のサイトへのリンクを張った際に、リンク先の相手に対して引用リンクを貼ったことを通知する機能。)
ちなみに、トラックバックの機能は全てのサイトにおいて有効になるわけではありません。
リンク元とリンク先、お互いがWordPressを利用している場合のみトラックバックが有効となります。
つまり、FC2ブログやアメブロなど他のブログシステムで引用リンクが貼られたとしてもトラックバックが送られてこないこともあるということです(あくまでも自動的には送られないという意味です)。
コメント欄が無いのにコメントがつくのは何故か?
さて、ここで浮かび上がる疑問が一つ。
このブログにはコメント欄がありません(スパム防止のため最初から設置していません)。
コメント欄が無ければ、当然コメントが送られてくることも無いはずですが、どこからともなくコメントが来ることがあります。
この記事の冒頭に紹介した画像はトラックバック(他サイトで引用リンクが貼られた通知)に関するモデレートだったので特に疑問はありませんが、コメントに関するモデレートは疑問です。
コメント欄もないのに、なぜ送られてくるのか?
完全に拒否する方法はないのか?
私はブログを複数運営しているのですが、同じようにコメント欄がないブログでも全くコメント(スパム含む)が送られてこないものもあります。
一体なぜか。
原因は至ってシンプルでした。
記事単体に「コメントを許可」設定がある
WordPressでは、記事ごとにコメントを許可するかどうかを設定することできます。
こんな感じです。
つまり、コメント欄を非表示にしたとしても個別記事で「コメントを許可」のチェックを外していなければ、コメントは来ます。
そして、全体設定(wordpress管理画面から「設定」▶「ディスカッション」)にも同様の設定があります。
注意すべきなのはこの全体設定。
ブログ運営を開始していくつかの記事を投稿した後に全体設定の「新しい投稿へのコメントを許可する」のチェックを外すと、既に投稿してある記事については適用されません。
私は、とあるブログで記事をいくつか公開した後に「新しい投稿へのコメントを許可する」のチェックを外していました。
「モデレートしてくださいメール」が来たらどうすればいい?
「モデレートしてくださいメール」が来たら、選択肢は4つです。
- 承認する
- ゴミ箱に移動する
- スパムとしてマークする
- 無視する(何も処理しない)
送られてきたトラックバックやコメントがスパムかどうかというのも重要なポイントです。
送られてきたトラックバックやコメントがスパム的なものであれば下3つの処理のどれか。
スパムじゃないのであれば、承認するか何もしないかといったところでしょうか。
承認する・ゴミ箱移動・スパムとしてマークする方法
各種処理の方法ですが、非常に簡単です。
ます、WordPressの管理画面を開きましょう。
コメントやトラックバックが来ていれば、サイドバーの「コメント」にこのようなマークが表示されているはずです。
表示されていたら「コメント」をクリックしてください。
すると以下のような画面が表示されます。
赤枠で示した部分に「承認する・返信・クイック編集・編集・履歴・スパム・ゴミ箱へ移動」という選択肢があるので、状況に応じて必要な処理を選択してください。
上記画像の例では、スパムではなかったので承認を選択しました。
承認を選択すると、以下のような確認画面が表示されます。
このまま承認してよければ「コメントを承認する」をクリック。
これでモデレート(コメント・トラックバックの承認)は完了となります。
処理が完了すると、承認したものが「承認済み」にカウントされます(反対に「承認待ち」はゼロになりました)。
モデレートを承認するとどうなる?(したほうがいい?)
先程の例ではトラックバックを承認しましたが、モデレートの通知について、そもそもモデレートを承認するとどうなるのか。
細かく言うと、モデレートが通知されてトラックバックが承認待ちとなっている状態では、引用としてURLを貼った側のサイトから自分のサイトへの一方的なリンクになっています。
ですが、上記の手順の通りモデレートを承認すると、こちら側からも相手にリンクが送られ、相互リンクの状態となるのです。
ブログ記事にコメント欄を設置している場合、モデレートを承認するとコメント欄に相手へのリンクが表示されます。
一方、コメント欄を設置していない場合は相手へのリンクが表示されません(表示はされませんが、状態としては相互リンクです)。
別に悪いことではありません。
あまり気にすることでは無いかもしれませんが、モデレートの承認が良いか悪いかについては、正直確定的なことが言えません。
例えば、相互リンクよりも一方的にこちらが相手からのトラックバックを受けている状態の方がSEO的に有利なのだとすれば、モデレートでトラックバックを承認することでその効果が薄れてしまうかもしれません。
ただ、以前何かの記事で相互リンクも一方的なリンクも現在はSEO的にほとんど変わりはないという情報を見た覚えがあります。情報元を思い出せないので、判断は自己責任でお願いします。
ちなみに私はスパムじゃないトラックバックであれば承認しています。
引用リンクを貼っていただけるというのは、自分のブログにとってもありがたいことです。
情報元としてリンクしていただいているのであれば、承認しない理由はありません。
私のブログ自体、細かいSEOとかを気にするほどのレベルじゃないですし。