こんにちは、トキタマです。
つい先日、以前から気になっていた資格を取ってきました。
今回は「ITパスポート」のお話です。
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ITパスポートってどんな試験?
ITパスポートとは一体どんな試験なのか。手っ取り早くポイントを挙げると以下の3点です。
- ITに携わる職業人として備えておくべき基礎的な知識を測る試験
- 国家資格
- 合格率51.0%(平成29年度4月~9月実績)
- 合格基準総合得点で60%以上(かつ3分野全てで30%以上)
→ITパスポート試験には3つの分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)があり、分野ごとにそれぞれ満点の30%以上を取る必要があります。
- 試験は「紙」ではなく「パソコン」で受ける(CBT方式)
- 試験は年間を通じて随時開催(日程に基づく)
近年のIT化が加速している世界を見れば、ITに職業的に携わる人間のみならず、多くのビジネスマンにもおすすめできる内容です。
ITパスポート運営主体である情報処理推進機構-IPAの言葉をお借りすると
ITパスポート試験は情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験です。
―情報処理推進機構-IPAのホームページより
難易度はどれくらい?これくらいです。
では、ここで皆さんに質問です。
下の語群の中で、聞いたことが有る、若しくは、なんとなく意味を説明できるものはいくつあるでしょうか?
完璧に説明する必要はありません。なんとなくで結構です。
CSR、BCP、ERP、DFD、SaaS、SOA、SCM、OSS、SNS、DNS
では、聞いたことがあった、あるいはなんとなくでも説明できたというワードはいくつあったか数えてみて下さい。
0~4個の方
おめでとうございます。ITパスポートの勉強をすることで、さらに視野が広がることでしょう。
5~6個の方
おめでとうございます。かなり予備知識がありますね。あまり時間を使わずに合格までたどり着けるのではないでしょうか。
7~10個の方
すでに十分な知識があるようです。さらに上級の資格なども射程に入っているのでは?
お気づきの通り、これらの略語はITパスポートの試験問題に頻出しているものの一部です。ITパスポートでは、こういった略語や聞き慣れない専門用語が数多く出てくるため、試験勉強を進める中で挫折したり、モチベーションが続かなくなってやめてしまう人が少なくありません。
ですが、合格に必要なのは60%以上の正答率。こと合格に関して言えば、全てを網羅して理解する必要はありません。
また、勉強をはじめて間もない時期に知らないこと分からないことがあるのは当然です。
知らない知識を得ることが出来たと捉えて、どんどん学習を進めましょう。
合格率
合格率が難易度の指標になるとは思いませんが、参考までに近年の受験情報を載せておきます。
平成28年度4月~9月 | 平成29年度4月~9月 | |
応募者数 | 37,513人 | 40,554人 |
受験者数 | 33,985人 | 36,248人 |
合格者数 | 16,526人 | 18,475人 |
合格率 | 48.6% | 51.0% |
※JITEC発表の統計より
どちらか一方で構いません。資格試験対策として効果抜群の内容が書いてあります。
試験の形式・概要
- 「紙」ではなく「パソコン」で受ける(CBT方式)
- 試験は全国各地の受験会場で実施
- 試験時間は120分
- 四肢択一で出題数は100問
配点は1000点満点で以下の①・②を満たした場合に合格となる
- 総合得点が満点の60%以上
- 3つの分野ごとにそれぞれ満点の30%以上
試験範囲
ITパスポート試験では、「ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系」の3つの分野から問題が出題されます。
- ストラテジ系
企業活動(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書など)、経営戦略(損益分岐点、在庫管理など)、システム戦略など
- マネジメント系
システム開発技術(システム開発技法、プロトタイピングモデル、ウォーターフォールモデルなど)、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど
- テクノロジ系
ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズム、コンピュータ構成、ネットワーク、セキュリティ、データベース
(分野別出題数)
分 野 | 大分類 | 平成29年度春期 | 平成29年度秋期 |
ストラテジ
(35%) |
企業と法務 | 13 | 15 |
経営戦略 | 9 | 10 | |
システム戦略 | 10 | 10 | |
マネジメント
(20%) |
開発技術 | 4 | 3 |
プロジェクトマネジメント | 9 | 8 | |
サービスマネジメント | 8 | 9 | |
テクノロジ
(45%) |
基礎理論 | 3 | 1 |
コンピュータシステム | 10 | 10 | |
技術要素 | 34 | 34 | |
合 計 | 100 | 100 |
(出典)平成30年度栢木先生のITパスポート教室
役に立つ?ITパスポート合格のメリット
ITパスポートは国家資格ではありますが、税理士や社会保険労務士のように専門性を深く追求している試験ではありません。そのため、ITパスポートに合格しても、目に見えるほどのメリットや役立つ場面は少ないでしょう。
ですが、無駄にはなりません。特に、ITパスポートのテキストを開いて「わからないことだらけ」という方であれば、ビジネスに最低限必要な知識を次々に獲得することが出来ます。
メリットを挙げるとすれば
- 合格することでITの基礎知識を証明できる
- 分野によっては就活などに使える
- 自分の強みと弱みをあぶり出すことが出来る
といったところでしょうか。
個人的に最も大事だと思っているのは3つ目のポイントです。
合格することは重要じゃない
ITパスポート試験の大きな特徴は、深く専門的な内容まで踏み込んでいないということです。
それじゃあ資格を取っても意味がないのでは?と思われるかもしれませんが、そういうことではありません。
ITだけでなく、経営やマーケティング、法律、規格、システム開発など、さまざまな分野をカバーしているということは、自分の知識が不足している分野と、自分が得意としている分野をあぶり出すことが出来るということです。
つまり、ある意味では、合格することはさほど重要ではありません。
さらに言ってしまえば、ITパスポートを持っていないと出来ないような仕事はありません。勿論、お金を払って受験しているのですから出来れば合格したいところですが、そこまで気負う必要はなく、例え不合格になったとしても、何かが失われるわけでも無駄になるということでもないのです。むしろ、自分の弱みを見つけることが出来れば、今後勉強すべきポイントが見えてきます。
「ITパスポート」と聞くと、その名前からITに特化したパソコンの知識だけを問う試験のイメージをしてしまいがちですが、実際は経営戦略やマネジメント、企業法務などビジネスの基礎となる幅広い知識が問われます。
今は専門用語に分類されていても、このままIT化が加速していけば、数年後にはビジネスの共通語になっているようなものもあるため、ビジネススキルの基盤づくりと捉えて、学習に取り組んでみるのもよいのではないでしょうか。
科学的根拠に基づいた勉強法で効率化
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早ければ早いほど学習が楽になるので是非。