このブログでも、開設当初に現地レポートの記事を書かせていただいた三峯神社の「白い氣守」。
月に一度の頒布日である朔日(ついたち)は、前の日の夜から駐車場で車中泊してまで並んで買い求める人が多くいるほどで、その人気ぶりは衰え知らず。
毎月1日、秩父の山奥に車の列が途切れること無くズラッと並ぶ光景も、ある意味名物のようなものになっていました。
そんな、三峯神社の「白い氣守」ですが、残念なことに周辺道路の渋滞問題が解消されないことを理由に当面の間「休止」されることとなってしまったのです…。
月初めの朔日(ついたち)にのみ、お祓い・祈念の上頒布される「白いお守り」のこと。
古木に囲まれた三峯神社の境内は「霊気・神気」に満ちあふれているとされており、その「氣」を参拝者へと分けるために頒布される。
中には神木が納められており、「白い氣守」は特別に奉製された希少なお守り。
- 数量制限は?・・・1人1体限定(なくなり次第終了)
- お値段は? ・・・1体2,000円(社務所にて引換時に納付)
この記事のコンテンツ
「白い氣守」頒布の休止に至るまでの経緯
頒布が始まったのは、5年前の平成25年7月。
長きに渡り、三峯神社の名物的な存在として人気を博してきた「白い氣守」ですが、その人気冷めやらぬ中、何故今回のようなことになったのでしょうか。
それは皮肉にも白い氣守の「人気」がもたらしたものでした。
三峯神社ホームページの新着情報で「休止」が発表
2018年5月15日付で三峯神社のホームページにアップされた新着情報。
そこには、お詫びとともに白い氣守の頒布を休止する旨の文書が掲載されていました。
平成30年4月1日(日)の『白』い『氣守』の頒布に際し、周辺道路が大渋滞となり、近隣住民の皆様をはじめ周辺道路を利用する皆様に御迷惑をお掛け致しました事、深くお詫び申し上げます。
以前当ブログで公開した「三峯神社で月に1度だけ頒布される「白い氣守」を手に入れる方法…有吉ジャポンでも紹介された埼玉屈指のパワースポット【行ってみた】」という記事でも書いているように、「白い氣守」が頒布される朔日(ついたち)は三峰神社を目指す車で周辺の道路は大混雑します。
車列の中で5時間・6時間待つことも珍しくはありませんでした。近隣住民の方にも、だいぶ負担を掛けることになってしまっていたのだと思います。
ただ、三峰神社側も対策を講じていなかったわけではなく、関係機関と連携して、対策を協議していたようです。
しかし、抜本的な解決には至っておらず、このままでは更なる混乱を招きかねないことから、平成30年6月1日(金)から確実な解決策が整うまでの間、やむを得ず『白』い『氣守』の頒布を休止させていただくことと致しました。
次回以降の頒布を心待ちにしていただいた皆様、また、平成25年7月から30年5月の頒布まで、長時間お待ちいただき『白』い『氣守』をお受けになられた皆様には、心よりお詫び申し上げますとともに、この苦渋の決断をどうか御理解いただきますよう切にお願い申し上げます。
頒布再開に必要なのは「確実な解決策」
正直な所、この「白い氣守」を参拝の目的に訪れる方も多かったと思います。
そんな中で今回のような決定は正しく”苦渋の決断”。
「白い氣守」を求める人にとっても、三峰神社にとっても、相当な痛手でしょう。
ただ、そこにはその地域に住む人達の生活があるというのが大前提としてあります。
「渋滞」一つとっても、事故の誘発や通行の阻害など、悪影響は複数考えられます。
観光地でよく問題になるのは、観光で訪れるお客さんによってもたらされる負の要素。
特に、渋滞による交通網の一時的なマヒは、しばしば地域課題としても各地で取り上げられています。
より多くの人に来ていただいて、地域を盛り上げたいという思いもある中で、こういった問題はとても切実です。
何か大きなトラブルがあってからでは遅い。
問題に対する確実な解決策が提示されることを祈りましょう。
今回の一件は多くのメディアでも取り上げられている
この度の三峯神社「白い氣守」頒布休止のお知らせは、各メディアでもニュースとして取り上げられていました。
秩父の三峯神社、毎月1日の「白」い「氣守」頒布休止を発表 交通渋滞緩和できず
ねとらぼ 2018年05月15日 17時30分 公開
毎日新聞 2018年5月16日 08時42分
東京新聞WEB 2018年5月16日
三峯神社に行けなくなった訳ではない!
残念ながら「白い氣守」は、渋滞への抜本的な対策が講じられるまで休止となりましたが、三峰神社は通常通り参拝できます。
そもそも「白い氣守」を抜きにしても、三峯神社はとても良いところです。
私はこれまで何度も参拝していますが、やはりそれは三峰神社が何か特別なところだという感覚があるからなのでしょう。
感覚的なものなので、理屈では説明できませんが…
以前の記事でも書いたように、私は三峯神社の境内から見えるこの景色が一番好きです。
秩父に住んでいた人間としては、白い氣守が頒布されなくなっても、是非色々な人に訪れていただきたい場所です。
例外として「白い氣守」が頒布される人もいる
確実な解決策が整うまで、頒布が休止された「白い氣守」ですが、特定の条件が整っている人については、まだ手に入れることができるようです。
平成30年5月15日現在、平成30年5月31日から平成32年12月31日までの間で、毎月朔日・晦日に三峯神社興雲閣への宿泊予約が確定している方には『白』い『氣守』を頒布いたします。
「毎月朔日・晦日に三峯神社興雲閣への宿泊予約」が確定している人には「白い氣守」の帆布があるようです。
宿泊の目的の一つに「白い氣守」も含まれているという側面もあるからでしょう。
「平成30年5月15日現在」という記載があるので、文字通りこの発表がある前に予約した人に限られます。