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特定記録郵便とは
特定記録郵便は、手紙などの郵便物やゆうメールの引受け・配達を記録するサービスのことです。
配達する際は受取人の郵便受箱(ポスト)に配達(投函)されます。
差し出した郵便物には追跡番号が発行され、いつでも配達記録を確認することができます。
もちろん、角型2号などの定形外郵便にも使えるため、履歴書やエントリーシートなどを応募企業に送る際に重宝します。
- 引受けを記録するので、郵便物等を差し出した記録を残したいときにおすすめです。
(引受けの記録として、受領証をお渡しいたします。)- インターネット上で配達状況を確認できます。
(配達完了メール通知サービスがご利用いただけます。)- 受取人さまの郵便受箱に配達します(配達の記録(受領印の押印または署名)は行いません。)。
- Webゆうパックプリントサービスで特定記録郵便物等のあて名ラベル、受領証をご自宅で簡単に作成できます。
日本郵政株式会社ホームページより
特定記録郵便の利用料金は?
新卒・転職などで履歴書やエントリーシートを送るのに使える
新卒や転職などの就職活動をしている方は、履歴書・エントリーシートの送付に特定記録郵便を使った方が良いのかどうか気になってこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
その中でも特に気になるのは、特定記録郵便を使うことによって生じるメリットやデメリットにはどんなものがあるのかという点。
ネット上では様々な情報が飛び交っています。
- いちいち特定記録郵便を使うような人はコスト意識が低い
- 重要書類を普通郵便で送るなんて常識がない
- 特定記録郵便を使うと評価が高い
などなど、本当に多種多様な意見や情報が書かれています。
なんというか、書類の送り方一つでここまで悩まなければいけないというのは…。これもお国柄でしょうか。
ですが、実際応募する側としては気になるんですよね。私も、最初に特定記録郵便を使ったときは色々と調べました。
ということで、まずは先程の疑問に答えてみたいと思います。
総務で人事の書類受付等も行っていたので、そのときの採用決定権者の様子などをまとめると以下のようになりました。
- いちいち特定記録郵便を使うような人はコスト意識が低い
▶全く思われません。バンバン使って大丈夫です。
- 重要書類を普通郵便で送るなんて常識がない
▶これも思われることはありません。ただ、個人的には普通郵便だと心配なので特定記録郵便を使います。心配というのは、しっかり届いたか確認したいということです。普通郵便か特定記録郵便かで相手にどう思われる…云々…は考える必要がないと思います。
- 特定記録郵便を使うと評価が高い
▶人事評価が高まったり、採用の確率が高まるというのは無いと考えて下さい。もちろん、特定記録郵便を使ったからといって評価が低くなることも同様にありません。例えば、「応募書類は必ず普通郵便でご郵送下さい」という指定があるのにも関わらず特定記録郵便を使ったということであればもしかしたら評価が低くなることはあるかもしれません。ですが、そんなことはまず無いですよね。
募集要項で指定がない限り、応募書類の送り方は「普通郵便」でも「特定記録郵便」でも大丈夫。
ただ、数百円で買える安心なら買っておいたほうが良い。
ということで、履歴書やエントリーシートの送付には「特定記録郵便」の使用をおすすめします。
特定記録郵便の出し方・使い方
特定記録郵便の使い方を見る
特定記録郵便を使うメリット・デメリット
特定記録郵便を使うメリット
- 差し出した郵便物を追跡できる
差し出しの際に追跡番号が発行され、差し出した郵便物の配達記録をチェックすることが出来ます。
大事な書類であればあるほど、相手方に到着したことを確認できるのは大きいですね。
- 相手先に署名を求めずに済む(ポスト投函で完了)
これも特定記録郵便を使う大きなメリットの一つ。
配達記録を確認できる上に、相手方には署名などの手間をかけないのはありがたいです。特に、履歴書など色々と気を遣う書類には最適。
- 特定記録郵便を使うことによる安心感
特定記録郵便を使えば、自分の差し出した郵便物がちゃんと相手方に届いたか確認することができます。たった160円で安心を買えるのであれば安いものです。
特定記録郵便を使うデメリット
- 費用がかかる(但し激安)
当然ですが、特定記録郵便はオプションサービスのため、普通郵便に比べると費用がかかります。ただし、その料金は160円なので、大量に送る場合でなければそこまで気にする必要はないでしょう。
- 郵便局の窓口で差し出す必要がある
特定記録郵便は、差し出し時に追跡番号を発行するため、郵便局の窓口でないと差し出しできません。郵便ポストへの投函は受け付けていないので注意しましょう。
特定記録郵便についてよくある疑問点まとめ
Q.特定記録郵便は相手に手渡し?ポストに投函?
A.特定記録郵便は手渡しではありません、相手先のポストに投函されます。
普段から郵便物を相手先に直接手渡しするスタイルの場合は、同様に手渡しとなりますが、受領印などをもらうことはありません。
書留などの郵便の場合は、相手先で署名を貰う必要があるため、ある意味無駄な手間を強いることになります。指定や事前の取り決めが無い限り、履歴書の送付で書留を使うのは避けたほうが良いでしょう。
Q.特定記録郵便は相手にわかる?
A.わかります(封筒にスタンプが押される)
特定記録郵便は、封筒に朱色で「特定記録郵便」と表記する必要がありますので、相手には特定記録郵便であることが分かります。
窓口で差し出すと、その場で封筒に「特定記録郵便」の判子が押されます。
Q.特定記録郵便の差し出しは、郵便ポストでもOK?
A.ポストへの投函による差し出しはできません
特定記録郵便は郵便ポストから差し出すことはできません。郵便局の窓口で手続をしましょう。
Q.特定記録郵便で送ると相手はどう思う?評価は?
A.評価が下がることはありません
先述の通り、特定記録郵便を使うことで評価が下がったり採用の確率が下がったりすることはありません。
逆に言えば、特定記録郵便を使うことで評価が上がるということも基本的にはないです。
私の経験から補足させて頂くと、人事に特別な権限のない担当者レベルでは「ちゃんとしているな」という話になることはあります。
総務課に勤務していたときに人事の書類を受け付け処理をしたこともありますが、そのときに特定記録郵便で送られてくると私個人としてはプラスに捉えていました。
特定記録郵便まとめ
私個人としては、履歴書を送るのであれば普通郵便よりも特定記録郵便を使ったほうが良いと考えており、実際に学卒のときも転職のときも履歴書・エントリーシートの送付には特定記録郵便を使いました。
もちろん、それがマイナスに作用したことは一度もありません。
普通郵便も特定記録郵便も郵送上の基本的な扱いは変わりませんが、配達する側としては多少なりとも重要な書類であるという意識はすると思います。
そう思ってもらうことに価値があります。
相手に届かない確率を可能な限り最小限度に留めたい。
相手の評価がどうのこうのというよりも、そういった部分での安心感を160円で得ることができるのであれば非常にお買い得なサービスだと思います。